1947年、岡山市にて生誕。
1966年国士舘大学に入学後、友人等と共に少林寺流錬心舘空手道部を創部。柔道・護身術を学ぶ傍ら空手道の修行に励む。
20歳のとき喜屋武朝徳先生の直流を習得した少林寺流の開祖「保勇範士」に会うため、単身総本山を訪問。
指導を受けるなかで流祖の編み出した組手技術の合理性と防具着用の安全性を軸にした崇高なる空手道の理念に感動し、
生涯少林寺流空手道の修行を心に決める。
大学卒業後、1970年より2年間、欧州・印度での空手武者修行の旅を終え帰国。
日本での生活の基盤を整え、1972年、郷里岡山にて空手道の指導を開始。
1980年、活動の実践を重ね、直轄する各道場を統合し錬心舘岡山地区本部を創設。
翌年には本部道場(現・滴水會舘総本山)を開設。
常に指導者としての資質の向上、自己啓発に努め、少林寺流正流七法をはじめ、釵・棒術も修得し、少林寺流を継承する高弟の一人となる。
1989年、岡山池田藩の菩提寺「護国山曹源寺」にて禅に出会い
「拳禅一如」禅と空手に相通じるものを感じ禅修行を始める。
2010年曹源寺第23世住職「原田正道大老師」のもと参禅。現在の滴水會舘の思想・指導理念の源泉は禅修行から生まれていると言えよう。
また2002年、空手道の弟子であるボディー・ダンマ禅師が主宰する「印度禅塾」に学ぶ子ども達への教育支援の会「菩提心を発しましょう」を立ち上げ
自らの修行も兼ね、毎年インドを訪問し交流をつづけている。
2014年11月、所属する師範・指導員・会員の総意のもと、錬心舘岡山地区本部として40年間邁進してきた活動に終止符をうつ。
翌月12月日本傳少林寺流全日本滴水會舘空手道連盟を設立。宗師の信念である「守」「破」「離」の精神のもと前進をつづける。
現在、本部・支部道場は岡山を中心に30箇所におよぶ。
又、滴水會舘は柔道・剣道のように社会的信用を得るために「防具付全日本空手道連盟」に加盟。
正統性を社会に問い、この試合形式を全国に広め、後世に伝えることで組織の拡大、競技ルールの統一化を図り、
将来国民体育大会・アジア大会・オリンピックという明確なる目標を定め、防具付組手試合の確立を目指す。